JARL第525回理事会報告 JG1KTCのつぶや記
JARL第525回理事会報告 JG1KTCのつぶや記
日本アマチュア無線連盟の第525回理事会が,平成23年7月30日(土)の午後6時~9時まで,翌31日(日)の午前9時25分から午後2時50分まで,東京巣鴨の連盟事務局にて開催されました.
全理事(1名は水害により遅れて出席)が出席し審議に臨みました.理事会に出席したJG1KTCのつぶや記です.
詳細は,JARLWebの理事会報告(会員専用ページ)にてご確認ください.
専務理事から業務報告がなされた.
①IARU第3地域理事会の開催について
②選挙管理会の開催について
③委員会等の開催について
④経理状況,会員数の動向など
会員数は,約2年ぶりに正員で前月比65名のプラスとなりました.
震災以降,アマチュア無線へ関心を持たれる方が増加し入会されたことと思います.
財政問題検討ワーキンググループ審議報告について,一部理事より審議内容が不透明である旨の意見があり,理事者に議事録を開示することとなった.
財政問題検討ワーキンググループのJG1KTCは,一部に申し合わせを順守しない状況もあり議事録を理事者に開示すべきと考えを示しました.
議題として以下の点について審議しました.
◎第1号議題 会長の互選について
会長・副会長の選出について理事の互選の結果,新体制は以下のとおりです.
会 長 JA5MG 稲毛 理事
副会長 JA1AYO 丹羽 理事
副会長 JH1UBU 根本 理事
(任期は平成23年11月1日に予定する移行登記後から平成24年6月に開催される定時社員総会の終結時まで)
◎第2号議題 JARL 用地の売却方法について
簿価に見合った販売希望価格2450万円にて販売を決定し,不動産会社の専任媒介にて案内を行うことを決定した。
◎第3号議題 第53 回通常総会における要望事項等の取扱いについて
経費削減のためとして3年毎にJARL会員局名録を発行との要望があったが,毎年の入会者数と退会者数を検討すると,毎年1万を超える数でかなりの数の会員が入れ替わる状況であり,現行の2年をさらに長くすることは局名録を陳腐化させることとなり,現行のとおり2年毎とした.
なお,会員局名録発行による赤字は発生しておりません.
◎第4号議題 特別局等の開設について
特別局4申請,特別記念局1申請について審議し開設を了承した.
決済方法等について次回の理事会にて審議することとなった.
◎第5号議題 アワード規程の改正について
アワード委員会から提出された改正案について審議し了承し,平成24年4月1日から実施について承認した.
<協議事項>
1.ハムフェア2011での対応について
2.新法人での役員・社員等の旅費交通費の取り扱いについて
JARL の財政健全化の一環として,一部遠隔地では鉄道利用は現実的ではないが「鉄道賃による金額」を交通費の支給額として適用する方法を承認した.
支給額は,「鉄道賃」+「特急料金(自由席)」にて算出し「食事代」は支給しない.
宿泊代は現行と同様に支給しない.
沖縄県の場合は航空機の利用(旅割)する.
役員は平成23年11月の法人移行登記完了と同時にこの方法を適用,社員は平成24年6月開催予定の定時社員総会から適用,委員は平成24年6月以降の新委員会組織から適用することとした.
3.表彰規程見直し案について
正員歴表彰については,新法人への移行することから,今後の表彰等の取り扱いについて協議した.
平成23年度末をもって正員歴表彰および役員等の表彰は廃止することとなった.
4.理事からの提案について
(1)会員が海外運用した際の外国局へのビューロー経由QSL発行の手数料無料化について
この財政難の折に,海外から運用した局だけを優遇し費用を軽減することはいかがなものかとの意見が多数あった.
JG1KTCは,今年度よりコンテスト委員会から申出のあったコンテスト参加賞の廃止については,その費用約30万円,JARL4大コンテスト計で延1万人もの会員の方々にご理解をいただくことなったこと.
さらに,国内で複数のコールサインをもたれている方でQSLカードの転送を希望される方々約800名にも転送のご負担(約300万円)をお願いしていること.
国際貢献,会員増につながる?と言い150名程度50万円の負担だから何とかすべきとの考えはいかがなものかと考える.海外運用が国際貢献なら,国内移動は地域振興,地域活性化と言える.会員増につながるのかも?である.
将来的にQSLカード転送規定の全面的な見直しが必要となった時点で,他の規約と併せて検討することが望まれると,意見を申し上げました.
挙手の結果,反対多数で現状のままの取り扱いとした.
(2)全会員を対象とする意識調査実施の件について
意識調査については必要性はあると考えるが,全会員を対象とすると1000万円を大きく上回る費用がかかる.
臨時社員選挙の投票用紙配布の時に行なえば費用を軽減できるが,公平な選挙に適合できるかどうか?,選挙管理会の判断を仰ぐこととなる.
JG1KTCは,全会員を対象としなくともNHKなどの調査でも無作為約1000から2,000名程度の抽出数で信頼できる数値は確保している点を申し上げました.
実施する方向でさらに検討をおこなうこととなった.
(3)会員コールサインの一括公開の件について
JARLWebの会員検索で,エリア毎の会員コールサインを一括出力できるように変更提案があった.
その理由が,非会員宛のQSLカードを簡単に排除することができるようになりJARLビューロー,会員自身にとってもムダな作業と経費が無くなるとのことであった.
現実的にそうなるであろうか.QSLカードの交換を約束すれば,交信時に非会員であってもQSLカードを発行しビューローに送る.
非会員だからと発行せずにそのままにしておけば,その後に会員になってもQSLカードは届かない.
アマチュア無線局同士の信頼関係が揺らぐことにもならないかと,意見を申し上げました.
一部理事より,選挙対策だとの発言もあり,コールサインからアドレスをつくりスパム業者のよい材料となること等が指摘され,この取り扱いについては挙手による採決の結果,反対多数で現状のままの取り扱いとした.
(4)JARLの非常通信網について
被災者は,通信の「結果」を強く待って期待しているので,形だけできればいいというものではないとの指摘が多数あり,採決には至らなかった.
(5)担当理事制度の導入について
新法人の定款には「業務執行理事は1名」として明記しており、業務執行理事となる「担当理事」を配置するには定款改正が必要である.
これを理解せずに提案,提案者自ら取り下げた.
(6)予算編成について
既に,8月5日に開催する財政問題検討ワーキンググループで実施方法等を検討することとなっている.
(7)JARLのボランティア制度導入について
ボランティアを年間経費300万円をかけて運用するとの具体案に首をかしげる理事も.
非常勤職員の活用,幹部職員,後継者の育成にも務めていくこととした.
(8)新JARL誕生を記念し特別記念局の開設について
関東や信越など何カ所の地方本部から既に提案がある.
(9)監事の選任について
提案があったが,従前よりその予定である.
(10)養成講習会のPR について
提案者の誤解であった.
(11)理事会の開催時間について
提案を検討し,開催時間帯等の微調整を行なった.
5.新法人設立後の会員証について
6.JARL 会員局名録へ「再免許用紙」を付録とすることについて
理事から10を超える提案がありました.
理事者は自由に議案や審議事項の提案可能ですが,審議に値するか事前審査の必要性を痛感しております.
認識不足等による無用な時間を費やすことがないことを願っておりましたが,残念ながらや多くの時間を費やすこととなりました.
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コメント
いつもお疲れ様です。3号議題の
(1) PLC およびソーラーパネル等に対応するため、電波環境クリーン化に関するワ
ーキンググルーブもしくは対策グループを立ち上げる要望。さらにその担当理事
を設置する要望
この要望に対し審議した結果、PLC 等の対策グループは既に電磁環境委員会で
対応しており、さらに二重の組織を作ることは、必要性に乏しいので、現行どおり
とすることとした。
PLCは多くの会員の関心事項であると私は思っています。 組織を二重にする必要性はないのかもしれませんが、強化する必要性はあるのではないかと個人的には感じています。PLC屋外利用について審議することは、閣議決定により決められた事は事実ですので、万全の体制で臨んでいただきたいです。ただ反対だというのではなく、アマチュア無線に妨害を与えないような規格になるよう、具体的な技術論でも対抗していくことが必要であろうかと思いました。
投稿: JP1LRT | 2011年8月11日 (木) 01時03分
JP1LRT津久浦さん、いつも交信ありがとうございます。
PLCは多くの会員の関心事項であであり、JARLは万全の体制で臨むことは言うまでもありません。
アマチュア無線に妨害を与えることのない規格にしたいと考えます。
投稿: JG1KTC高尾 | 2011年8月21日 (日) 15時13分